昨年9月2日父を亡くし、しばらくブログを休止していました。
半年ぶりの再開です。
長年習っているお煎茶ですが、年に1度のお茶会が発表会のようなものでこれまでは堤好石先生の下で席をお手伝いさせていただいていました。
3月4日吉日、萩原牧さんプロデュースの「桃の節句茶会」に兄弟弟子の桃子さんと二人、初の席主に挑戦しました。
白金台の畠山記念館のお茶室、明月軒でお煎茶、翠庵でお薄の二席、そしてもう一つのお部屋では若手陶芸作家の方々の作品をご紹介するギャラリーという三部構成でした。
お陰様でお天気に恵まれ、20度を超える春爛漫の暖かさが、主催者、お客様の気分を盛り上げてくれました。
賣茶正流(ばいさせいりゅう)の床の間。
掛軸は「払子(ほっす)」高僧が手に持って蚊やハエなどの虫を払う法具で、転じて邪念を払うとも言われています。
3月5日から啓蟄(けいちつ)という季節に入り、冬の間、土の下で冬眠していた虫や動物が外の世界に出てくるということで、季節感を掛け合わせて選んでみました。
お花は雲龍竹とフリージア、白の花入れに敢えて白の花で、清廉なイメージで。
お点前は「清風棚」
奥の床脇に飾ったのはお煎茶の創始者、賣茶翁の彫像です。
わたしたちの初茶会を見守ってくださいました。
お薄席の小間の躙り口。
床の間には桃の節句に因んで、個性的な桃のお軸と可愛らしいお雛さま。
桃づくしの薄茶席のお菓子。
お抹茶の席主の大滝恭子さん、今回のプロデュース、ギャラリーの責任者の萩原牧さん。
わたくし仁石、新潟から駆けつけてくれた閑石さん、ピアニスト木住野佳子さん、桃石さん。
お弁当はこの日のためにオリジナルで、心を込めてUZURAの前田潤子さんが作ってくださいました。美味しかった!
ギャラリーのお床は鶯の掛軸、籠に桃と八重のチューリップ。
ギャラリーでは、お煎茶の席で菓子器として使わせていただいた中荒江道子さんの素敵な作品もたくさん出ていました。
こちらは薄茶席でお茶碗をお借りした伊藤千穂さんのアーティーな作品。
「桃の節句茶会」まで、お客様をおもてなしするために心をかけてきたつもりでしたが、やってみると至らない点が多々あり、反省点ばかりです。
初めて席主を務めてみて、お茶会の楽しさと難しさの両方を実感できました。
いらしていただいたお客様、ご協力してくださったスタッフの皆様に感謝しています。
ありがとうございました!
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